中性子共鳴(読み)チュウセイシキョウメイ

化学辞典 第2版 「中性子共鳴」の解説

中性子共鳴
チュウセイシキョウメイ
neutron resonance

中性子による核共鳴核反応における共鳴は入射粒子陽子でも軽い核でも,またはγ線によっても起こりうる.しかし,中性子の場合は荷電をもたないため,そのエネルギーが数 MeV から100 keV くらいの間はもちろんのこと,数 keV から数 eV,さらに熱エネルギーにまで下がっても,原子核捕獲散乱,(n,α)反応,核分裂などいろいろの反応を起こしうる特徴がある.通常,約1 eV 以上の領域でこれらの反応の共鳴がみられている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android