日本歴史地名大系 「中政所村」の解説 中政所村なかまんどころむら 福島県:河沼郡会津坂下町中政所村[現在地名]会津坂下町中泉(なかいずみ)・三谷(みたに)西流する旧宮(みや)川(鶴沼川)右岸にあり、南対岸は坂下村、西は和泉河原(いずみかわら)新田村、北は下政所村。本村の南三町三〇間に端村の上政所があり、もとは別村であったと思われる。地名は蜷川(いながわ)庄の政所にちなむと思われる。村西に坂下村から耶麻郡に通じる山崎(やまざき)道がある。「会津旧事雑考」所収天喜五年(一〇五七)六月三日の八幡宮神役目録に「上政所村矢鏑流馬一番」とある。観応三年(一三五二)五月二一日の真壁政代薄景教軍忠状(真壁文書)によれば、薄景教は三浦若狭守に属し、「蜷河庄政所楯」などを攻撃している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by