中村喜春（読み）ナカムラ キハル

新撰 芸能人物事典 明治～平成

中村 喜春
ナカムラ キハル

職業

芸者 オペラコンサルタント

本名

山本 和子(ヤマモト カズコ)

生年月日

大正2年 4月14日

出生地

東京都 中央区銀座

学歴

第一外国語専門学校卒

経歴

医者の家に生まれるが、小さい時から芸者になりたくて、昭和4年16歳で新橋の芸者に。傍ら英語学校に通い、当時数少ない英語が話せる芸者として、チャップリンやジャン・コクトー、シャリアピンなど各国の名士に贔屓された。15年外交官と結婚、夫に従ってインドに渡る。2度の離婚を経て、31年単身でニューヨークに渡り、以来オペラのコンサルタントや日本舞踊、三味線、長唄などの教授を通して日本文化の正しい姿を米国人に伝えた。58年半生を話し言葉で綴った「江戸っ子芸者一代記」を出版。ベストセラーとなり、ドラマ化・舞台化された他、8ケ国語に翻訳された。他の著書に「ああ情なや日本」「いきな言葉野暮な言葉」「ころし文句 わかれ言葉」などがある。

没年月日

平成16年 1月5日 (2004年)

家族

長男=太田 将勝(上越教育大学教授)

伝記

江戸っ子芸者中村喜春一代記〈アメリカ編〉江戸っ子芸者中村喜春一代記〈戦後編〉江戸っ子芸者中村喜春一代記〈青春編〉江戸っ子芸術一代記〈アメリカ篇〉 中村 喜春 著中村 喜春 著中村 喜春 著中村 喜春 著(発行元 朝日新聞社朝日新聞社朝日新聞社草思社 ’93’93’93’87発行)

出典　日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典　明治～平成」（2010年刊）