デジタル大辞泉 「和子」の意味・読み・例文・類語 わ‐こ【和子/▽若子】 1 身分の高い人の男の子供。坊っちゃん。また、男の子供を親しみを込めていう語。「その侍の―、鷹いと好きにて」〈仮・仁勢物語・上〉2 貴人の男の子供に対して、呼びかける語。二人称の代名詞のように用いる。「―たちも歓よろこび給へ、父上帰り給ふとよ」〈読・弓張月・後〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「和子」の意味・読み・例文・類語 わ‐こ【和子・若子】 〘 名詞 〙① 身分の高い人の男の子ども。坊っちゃん。また、男の幼児を親しみをこめていう語。[初出の実例]「をかし、斎院の某(なにがし)と云侍有けり。その侍のわこ、鷹いと好きにて、いつも狩しけり」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)上)② 貴人の男の子に向かって、対称の代名詞のように呼びかけて用いる語。[初出の実例]「お乳やめのとにいだかれ、若子(ワコ)若子とそだてられし其むくいかと」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の和子の言及 【阿茶局】より …妻妾中才略第一の人物として出頭し,大坂の陣の和睦交渉の使者を務めるなど内外の枢機に参画した。その活躍は家康没後におよび,1620年(元和6)秀忠の女和子(東福門院)入内の際の母代りや23年の皇女(明正天皇)誕生のおりの生母和子への近侍,また家光時代の26年(寛永3)の後水尾天皇二条城行幸の際の送迎・饗応の万般に関与した。【北原 章男】。… ※「和子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by