中束村(読み)なかまるけむら

日本歴史地名大系 「中束村」の解説

中束村
なかまるけむら

[現在地名]関川村中束

藤沢ふじさわ川が村央を西流し、西の蕨野わらびの付近でおんな川に合流する。西は新保しんぼ村に接する。中世には女川流域は荒河あらかわ保内に含まれた。弘安九年(一二八六)八月日の荒河保地頭河村秀通坪付写(山形大学所蔵中条家文書)には「女河山」の西は色部境、北は本庄境、東は出羽国境とあり、北・西は小泉こいずみ庄に接していたことになり、また「女河内自云所藤沢上至于出羽境三日路山也」と記される。同山内では羽皮・材木・鮎などがとれ、女川は鮎江であった。元亨三年(一三二三)八月七日の河村秀久譲状案(河村氏文書)には「をんなかわのむらのてんはく・さいけ・やま・かわ・くわ・うるし」に至るまで二分して譲られ、嫡子政秀がまず半分を選び、残り半分を次男秀遠がとるようにとされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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