中津城(読み)なかつじょう

日本の城がわかる事典 「中津城」の解説

なかつじょう【中津城】

大分県中津市二の丁にあった梯郭式の水城。今治城・高松城と並ぶ日本三大水城の一つに数えられる。周防灘(すおうなだ)に臨む山国川河口の地に築城され、堀には海水が引き込まれている。本丸を中心として、北に二の丸、南に三の丸があり、全体がほぼ直角三角形の扇形をした縄張りであった。1587年(天正15)、豊臣秀吉の名軍師・黒田如水(じょすい)が古城、犬丸城を修築したもので、1620年(元和7)に細川忠興(ただおき)が入封。1877年(明治10)の西南戦争で残っていた建物が消失し、現在は模擬天守と櫓(やぐら)がある。福沢諭吉旧居と並び、城下町中津を代表する観光名所となっている。JR日豊本線中津駅下車、徒歩15分。◇扇城(せんじょう)とも呼ばれる。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

関連語 やぐら

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む