中茶屋(読み)なかちやや

日本歴史地名大系 「中茶屋」の解説

中茶屋
なかちやや

[現在地名]富山市茶屋町ちややまち

呉羽くれは山の峠の西側緩斜面に位置し、北陸街道(巡見使道)が通る。婦負郡に属し、西は追分茶屋おいわけちやや、東は峠茶屋とうげちやや地名三茶屋さんちやや(峠茶屋・中茶屋・追分茶屋)の中間にあたることに由来する。追分茶屋が成立してから八年後の万治三年(一六六〇)に家立てが許されたのが初めで、寛文五年(一六六五)検地の際、二千八歩の拝領屋敷を請けた(「要事諸書抜」岡崎家文書)。北陸街道を峠越えする人馬が休む茶店が立並んだ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android