中蓋(読み)なかぶた

精選版 日本国語大辞典 「中蓋」の意味・読み・例文・類語

なか‐ぶた【中蓋】

〘名〙
① 蓋が二重になっている容器で、中側にある蓋。
札幌(1908)〈石川啄木〉「中蓋の取手に手を掛けると」
茶道で、炉の濃茶点前の時、茶筅通しの湯を、茶碗に汲み入れてから、一時釜の蓋をすること。
南方録(17C後)台子「中蓋するもよし」

ちゅう‐がさ【中蓋】

〘名〙 中くらいの大きさの椀のふた。中椀のふた。また、その椀。
※俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)卜尺独吟「あの先に諸白の水の流れやある 中かさふせる山更に山」

なか‐がさ【中蓋】

〘名〙 中ぐらいの大きさの椀のふた。また、中形の杯。
※俳諧・桃青門弟独吟廿歌仙(1680)卜尺独吟「あの先に諸白の水の流れやある 中かさふせる山更に山」

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デジタル大辞泉 「中蓋」の意味・読み・例文・類語

なか‐ぶた【中蓋】

二重蓋になっている容器の内側の蓋。

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