中阿久津村(読み)なかあくつむら

日本歴史地名大系 「中阿久津村」の解説

中阿久津村
なかあくつむら

[現在地名]高根沢町中阿久津

大谷おおや村の南、鬼怒川左岸に位置する。今宮祭祀録(西導寺蔵)に中阿久津村・中阿久津郷がみえ、今宮いまみや神社(現氏家町)祭礼に際し永正九年(一五一二)から永禄二年(一五五九)にかけて、同郷の岡本兵庫助などが頭役を勤仕、また御宮御番衆として「御橋ヨリ下馬場にえぎまてのくうし(公事)」を同郷が勤めている。近世はおおむね宇都宮藩領。慶安郷帳では高四三四石余、田方三六一石余・畑方七三石余。元禄郷帳の高五一五石余。天保年間(一八三〇―四四)の家数三九(改革組合村)。奥州街道白沢しらさわ宿(現河内郡河内町)助郷役に出役した。正保元年(一六四四)に河岸取立願を出したが、阿久津河岸(現氏家町)などの反対で却下されている(「河岸方旧記」坂本竜太文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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