宝積寺(読み)ほうしゃくじ

大辞林 第三版の解説

ほうしゃくじ【宝積寺】

京都府大山崎町にある真言宗智山派の寺。山号、補陀洛山。727年聖武天皇の勅願により行基が創建。山崎寺と称したが858年から現寺号。通称、宝寺。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宝積寺
ほうしゃくじ

京都府乙訓(おとくに)郡大山崎町にある寺。真言(しんごん)宗智山(ちさん)派に属する。山号は天王山。略称宝寺(たからでら)。本尊十一面観音(かんのん)。神亀(じんき)年中(724~729)聖武(しょうむ)天皇の勅願により行基(ぎょうき)開創と伝える。1001年(長保3)寂昭(じゃくしょう)(寂照)が入宋(にっそう)前に法華八講(ほっけはっこう)を修し、藤原定家(ていか)も訪れている。本尊の胎内に、1233年(天福1)の造営関係文書や十一面観音摺仏(すりぼとけ)4840枚(国重要文化財)が納められ、前年の火災後の復興状況が知られる。鎮守社に板絵着色神像(鎌倉後期)、山門に金剛力士像2躯(く)(鎌倉時代)、閻魔(えんま)堂に閻魔王・司録・司命坐像(しめいざぞう)を安置する。また倶生(ぐせい)神・闇黒(あんこく)童子坐像(鎌倉時代。京都国立博物館寄託)などがあり、本尊十一面観音像、三重塔とともに、いずれも国重要文化財。また、1864年(元治1)会津勢と戦い敗れた真木和泉守(まきいずみのかみ)ら17名の墓がある。4月18日の厄除追儺(やくよけついな)式は「鬼くすべ」ともいわれる独特の民俗行事である。[田村晃祐]

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精選版 日本国語大辞典の解説

ほうしゃく‐じ【宝積寺】

京都府乙訓(おとくに)郡大山崎町にある真言宗智山派の寺。山号は天王山(古くは補陀落山)。神亀四年(七二七)行基が創建。豊臣秀吉が山崎合戦の時、陣屋とした。福神信仰で知られる。宝寺(たからでら)

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世界大百科事典内の宝積寺の言及

【高根沢[町]】より

…鬼怒川東岸に位置し,中央部を五行川,江沼川,野元川などが流れる。中心集落の宝積寺(ほうしやくじ)は1899年東北本線の駅が開設されてから発展し,1922年の烏山線開通後は周辺農村の農産物集散地となった。良質米を産する穀倉地帯で,鬼怒川沿岸の低地は釜ヶ淵用水,五行川沿岸は市ノ堀用水(1656年開削)によって灌漑される。…

※「宝積寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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