中頭郡(読み)なかがみぐん

日本歴史地名大系 「中頭郡」の解説

中頭郡
なかがみぐん

一八九六年(明治二九年)三月に公布された勅令第一三号の沖縄県郡編制法に基づいて成立。明治一二年の沖縄県設置当初、県内の間切と島は首里・那覇・島尻地方・中頭地方・国頭地方・久米島・伊平屋いへや島・宮古島・八重山島の九行政区に区画されていたが、うち中頭地方に区画されていた浦添うらしー西原にしばる宜野湾じのーん中城なかぐしく北谷ちやたん越来ぐいーく美里んざとう具志川ぐしちやー勝連かつちん与那城ゆなぐしく読谷山ゆんたんじやの一一間切をもって成立した。郡役所は首里に設置された首里区役所に併設され、中頭郡長は首里区長が兼任した。一九〇八年の沖縄県及島嶼町村制により一一村が成立。一九二一年(大正一〇年)に郡制廃止法が公布、二三年に施行され広域行政単位としての中頭郡は消滅したが、行政上の特別区画として存続している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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