デジタル大辞泉 「丸かる」の意味・読み・例文・類語 まろか・る【▽丸かる/▽円かる】 [動ラ下二]《「まろがる」とも》丸く固まる。固まって一つになる。「陰陽分れざる時、―・れたること鶏子とりのこのごとく」〈神代紀・上〉「―・れたる御額髪ひきつくろひ給へど」〈源・朝顔〉[動ラ四]に同じ。「髪は―・りて枕のかたに抜けて落ちたり」〈雑談集・四〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「丸かる」の意味・読み・例文・類語 まろか・る【丸・円】 [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 ( 後世は「まろがる」 )① 物が、丸く凝りかたまる。丸いかたまりになる。[初出の実例]「大指の大さ許なる物の黄黒ばみたるが、〈略〉打丸かれて入たり」(出典:今昔物語集(1120頃か)三〇)② 一つにかたまり合う。一つになる。[初出の実例]「まろかれたる御ひたひかみ、ひきつくろひ給へど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)朝顔)[ 2 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 [ 一 ]②に同じ。[初出の実例]「唐衣を引き被きつつ、ひとへにまろかり合ひたる程に」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)一) まるか・る【丸】 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙① 丸くなる。丸くなって集まる。[初出の実例]「天地わかれぬさきはまるかって」(出典:玉塵抄(1563)七)② かたまる。まとまる。また、一つにまとまって力を合わせる。[初出の実例]「ひとつにまるかりて伐てのぼらば」(出典:漢書列伝綿景抄(1467頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例