丸井古墳(読み)まるいこふん

日本歴史地名大系 「丸井古墳」の解説

丸井古墳
まるいこふん

[現在地名]長尾町前山

標高一五〇メートルの丘陵上にある。全長二九・八メートル、後円部径一一・八メートルの前方後円墳で、後円部の高さ一・七五メートルに対して前方部の墳丘の高さは〇・八五メートルであるが、前方部の基盤が高いために比高は前方部が五〇センチほど高くなっている。主体部は後円部に二基の竪穴式石室が並列するが、いずれも破壊されていて側壁の一部を残すだけになっている。一号石室は全長四・八メートル、幅七三センチ、高さ九〇センチの竪穴式石室で、粘土床からガラス質の小玉八・管玉三が出土し、棺外に置かれていたと思われるような状況で鉄斧一・鉄鏃二・不明鉄器一が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android