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丸本物(まるほんもの) まるほんもの

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知恵蔵2015の解説

丸本物(まるほんもの)

人形浄瑠璃(文楽)の戯曲を、義太夫節を使って歌舞伎用に改訂したもの。人形浄瑠璃戯曲を1曲丸ごと収めた版本を丸本と呼んだことに由来。院本物、義太夫物、竹本劇とも言う。三味線音楽に乗って舞踊的な演技をする「くどき」など、人形振の演技が歌舞伎に移入された。初代市川團十郎金平浄瑠璃に触発されて荒事芸を集大成したように、浄瑠璃の歌舞伎への影響は大きかった。18世紀初頭に近松門左衛門が書いた浄瑠璃「国性爺合戦」が大ヒットし、歌舞伎化されたのが、丸本物ブームのはしりとされる。

(山本健一 演劇評論家 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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