丹生川火砕流堆積物(読み)にゅうかわかさいりゅうたいせきぶつ

最新 地学事典 「丹生川火砕流堆積物」の解説

にゅうかわかさいりゅうたいせきぶつ
丹生川火砕流堆積物

Nyukawa pyroclastic flow deposit

飛驒山脈南部の山麓に広く散在分布する火山灰流堆積物。噴出時期は前期更新世初期(約240万年前)。逆帯磁。現在の分布域は,西縁が高山盆地,南縁は御獄山北麓,東縁は松本盆地南部の塩尻市洗馬,北縁は大町市仁科三湖東方と広範囲にわたり,噴出時の推定分布面積は3,000km以上で,噴出量は約400km。噴出地点は現在の槍穂高連峰にある火山構造性グラーベンで,内部には厚さ2,000mを超える穂高安山岩類が堆積している(原山智,1992)。丹生川火砕流堆積物とグラーベン内の火砕流堆積物はともに1クーリングユニットからなり,下部数mを除いて溶結。基底部にしばしばサージ堆積物を伴う。デイサイト~安山岩組成を示し,結晶片として斜長石・ハイパーシン・オージャイトのほか少量の石英磁鉄鉱などを含む。結晶片の容量は60~10%で,堆積物の上方に向かって,また噴出地点から離れるにしたがって減少する。金子智幸ほか(1976)命名。荒城川火砕流堆積物(河田清雄,1982)や荒城川溶結凝灰岩層(斉藤尚人ほか,1984)と同義。松本盆地北東の大峰層中に夾在きようざいしており,鷹狩山凝灰岩層と呼ばれている(小坂共栄,1992)。

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参照項目:穂高安山岩類

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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