穂高安山岩類(読み)ほたかあんざんがんるい

最新 地学事典 「穂高安山岩類」の解説

ほたかあんざんがんるい
穂高安山岩類

Hotaka andesites

飛驒山脈南部,槍-穂高連峰を構成する鮮新世末(2.4Ma前後)の火山岩類。南北にのびたグラーベン内に限定されて分布。基盤は美濃帯中生層と始新世花南岩。安山岩~デイサイト組成の溶結凝灰岩(層厚約1,500m)を主体とするが,下部に角礫岩・流紋岩溶結凝灰岩・安山岩溶岩を,上部に成層凝灰角礫岩を伴う。全層厚2,000m以上。火山岩中には閃緑斑岩の岩床・岩株が多数貫入しており,グラーベンの東縁沿いでは文象斑岩の岩脈が貫入している。グラーベンの西縁から下部にかけて滝谷花崗閃緑岩(角閃石K-Ar年代1.9~1.2Ma)に貫入され,熱変成している。火山岩・斑岩・花崗閃緑岩はいずれも磁鉄鉱系で,主化学組成やSr同位体組成が類似しており火山-深成複合岩体をなすと考えられている。グラーベン内で厚い溶結凝灰岩を形成した火砕流は約400km3体積(未発泡マグマ換算)を有する巨大なもので,グラーベン外にもあふれ出して3,000km2以上の範囲を被覆し,飛驒山脈西麓では丹生川火砕流堆積物と呼ばれている。矢野勝正ほか(1969)命名原山智(1990)再定義。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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