主ある花(読み)ヌシアルハナ

デジタル大辞泉 「主ある花」の意味・読み・例文・類語

ぬしあるはな

すでにきまった相手のある女性

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「主ある花」の意味・読み・例文・類語

ぬし【主】 ある花(はな)

  1. 所有主のある花。
    1. [初出の実例]「心なき春のあらしも山里のぬしある花はよきてふかなん〈宗尊親王〉」(出典:新拾遺和歌集(1364)釈教・一四八四)
  2. 決まった男のある女をたとえていう。夫や許婚(いいなずけ)などのある女。
    1. [初出の実例]「主ある花(はな)も蔭の枝は手折るといふ。人が来れば悪い、早う合点して下され」(出典歌舞伎傾城浅間嶽(1698)中)

主ある花の補助注記

「浄・鑓の権三重帷子‐上」に「疾うから外に約束が有そうな。そうじゃそうじゃぬし有花は是非がない」と定まった女性のある男に用いた例が見られる。

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