乃井野村
のいのむら
[現在地名]三日月町乃井野
細月村の西、標高三五一メートルの御殿山の東麓丘陵に立地する。志文川右岸に本村、左岸に徳平集落がある。江戸期の領主の変遷は細月村に同じ。正保郷帳に村名がみえ、田方二九四石余・畠方一六六石余、旱損所、芝山有、小松有と注記される。元禄郷帳では高四三〇石余。元禄一〇年(一六九七)三日月藩(乃井野藩)藩主となった森長俊は、入部後御殿山の麓に陣屋を置き、志文川との間に家臣屋敷を配した。年貢米などは揖保川筋の新宮村(現新宮町)河岸へ道程四里、駄賃二匁余で運び、網干浦(現姫路市)へ津出しした(延宝七年「津出し道法等書上」間嶋家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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