久下戸村(読み)くげどむら

日本歴史地名大系 「久下戸村」の解説

久下戸村
くげどむら

[現在地名]川越市久下戸・萱沼かいぬま

古谷本郷ふるやほんごうの南、荒川右岸の低平地に立地。慶安元年(一六四八)の検地帳写(奥貫家文書)によれば名請人一〇八名、うち屋敷持九六・他村の者一名。三町以上の所持五名、三町―二町所持三一名、二町―一町所持四六名、一町以下二六名。田園簿では田高七九三石余・畑高二四一石余、ほかに野銭永一貫文、川越藩領(幕末に至る)。寛文四年(一六六四)の河越領郷村高帳では高一千三八六石余、反別田一〇四町八反余・畑五〇町五反余、ほかに開発分高二二四石(反別田一六町九反余・畑八町一反余)、武蔵野分高八一石余(反別畑一八町一反余)。延宝六年(一六七八)惣百姓田地の石盛が不当に高く、また夫役の負担や御林下草金の増大などから近年村の疲弊が進み、かつては家数一二五あったが、四九軒に減少してしまったと訴え、再検地を要望した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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