久井町(読み)くいちよう

日本歴史地名大系 「久井町」の解説

久井町
くいちよう

面積:六二・一一平方キロ

御調郡陸地部の西側に位置し、芦田あしだ川水系の御調川上流域と、沼田ぬた川水系の仏通寺ぶつつうじ川・徳良とくら川上流域に展開する世羅台地南部に立地。北は世羅郡世羅町、北東は同郡甲山こうざん町、東は御調町、南東から南は三原市、西は賀茂郡大和だいわ町に接する。丘陵性の山地が多くの谷と盆地状の平坦地を形成。各河川の上流部にあたり、灌漑用水は不足がちで、吉田よしだ大池をはじめ一千ヵ所以上の溜池が構築されている。町域の東寄りを御調川沿いに南北に県道三原―東城線が貫通し、三原市街地へ約二〇キロの距離にある。

明治二二年(一八八九)町村制施行により、羽倉はぐらなど三ヵ村が羽和泉はわいずみ村、吉田など四ヵ村が久井村となり、坂井原さかいばら村はそのまま村制を施行。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報