朝日日本歴史人物事典 「久田宗利」の解説
久田宗利
生年:慶長16(1611)
江戸時代前期の茶人。一説に元和1(1615)生まれ。もとの姓は本間。名は利兵衛。受得斎と号した。千宗旦の娘クレを妻とし,表千家を補佐する久田家の2代となる(初代は宗栄)。義父宗旦と金閣寺住持鳳林承章の茶に招かれるなど,茶の湯者としても認められた人物であった。弟に宗旦四天王のひとりとされる茶人藤村庸軒がおり,また次男源三郎が千宗左(4代)の養子(5代,随流斎)となっている。
(熊倉功夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報