久留野城跡(読み)くるのじようあと

日本歴史地名大系 「久留野城跡」の解説

久留野城跡
くるのじようあと

[現在地名]五條市久留野町

久留野氏の本城。金剛山南方の久留野峠を越して河内国に至る久留野街道を扼する軍事・交通の要害に位置。標高三八〇メートル。城域は南北一五〇メートル、東西七〇メートル、南方は一〇〇メートルの絶壁で、東方は七〇メートル、西方は五〇メートル、北方は六〇メートルの急斜面をなす。「畠山家譜」永禄五年(一五六二)五月条に「山間嶮しく、谷切れて下より望めば遥に見上げ(下略)」とあり、堅固な城塞であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android