久知八幡宮(読み)くぢはちまんぐう

日本歴史地名大系 「久知八幡宮」の解説

久知八幡宮
くぢはちまんぐう

[現在地名]両津市下久知

下久知の台地上にある。祭神誉田別命・比神・息長帯比売尊・他四柱。「佐渡国寺社境内案内帳」によると、応和元年(九六一)よね山南方の国見くにみ(六二九・五メートル)に鎮座し、天文九年(一五四〇)に現在地の経塚きようづかに遷されたと伝える。久知地頭の外護をうけ久知郷の総鎮守とされる。応永一二年(一四〇五)八月一九日の久知本間氏給分帳写(椎泊本間文書)には「八幡の御事」「八幡修理田」など一二筆が記され、いずれも城腰じようのこし・下久知・河崎かわさきに給地をもつ久知殿家臣の田地で、祭礼社殿の修理費用に充てられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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