猿田彦(読み)サルダヒコ

デジタル大辞泉 「猿田彦」の意味・読み・例文・類語

さるだ‐ひこ【猿田彦】

《「さるたひこ」とも》
猿田彦神さるだひこのかみ」に同じ。
シソ科多年草湿地に自生し、高さ20~60センチ。茎は四角柱。葉は対生し、縁に粗いぎざぎざがある。夏から秋に、葉の付け根に白い唇形の小花を開く。小白根こしろね

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精選版 日本国語大辞典 「猿田彦」の意味・読み・例文・類語

さるだ‐ひこ【猿田彦】

  1. ( 「さるたひこ」とも )
  2. [ 1 ]さるだひこのかみ(猿田彦神)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「丸は天地開闢さる田彦の昔より」(出典:浄瑠璃・信州川中島合戦(1721)四)
  3. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. さるだひこのかみ(猿田彦神)[ 二 ]
      1. [初出の実例]「くっさめに蜘の巣の出る猿田彦」(出典:雑俳・唐子おどり(1704‐16頃))
    2. 植物「こしろね(小白根)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

猿田彦の語誌

語源については諸説あり、「さる」は猿をさしたものか定かではなく、また「猨」とも表記する。天孫降臨に際して衢(ちまた)の神として天孫を先導するが、「日本書紀」における長い鼻、赤い口と尻などの記述天狗や猿をイメージさせる。

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