久須部村
くすべむら
[現在地名]美方町久須部
大谷村の南西にあり、集落は矢田川支流久須部川左岸の山腹に形成される。西は大谷村の枝郷小長辿。「七美郡誌稿」によると、当村は古くは大谷村とともに城山村の支村で、寛永一九年(一六四二)に同村から分れて一村になったという。寛永一六年の知高帳、正保(一六四四―四八)頃成立の国絵図では大谷村高二二〇石のうちに含まれて高付されていたと思われる。天保郷帳では高二七石余。「七美郡誌稿」「美方町史」によると慶長年間(一五九六―一六一五)には金山が稼働、鉱石運搬に用いられたと思われる馬道の地名が残る。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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