乗台寺(読み)じようだいじ

日本歴史地名大系 「乗台寺」の解説

乗台寺
じようだいじ

[現在地名]佐川町甲 松崎

青源せいげん寺の西北春日かすが川左岸にある。吉祥山無量寿院と号し真言宗智山派。本尊不動明王。高岡郡北部地方屈指の古刹で、当地方の有力氏族惟宗氏と深い関係をもっていた。東隣の当寺旧鎮守松崎まつざき天満宮に残る貞治六年(一三六七)の棟札に「上棟乗台寺鎮守(中略)大檀那惟宗師信 大願主惟宗信光 惟宗釜鶴丸 惟宗次郎法師丸」とあり、天正八年(一五八〇)の同宮棟札からは戦国期の領主惟宗姓中村氏の庇護をうけていたことが知られる。同一八年の佐川郷地検帳には乗台寺寺中について「鎮守大自在天神金堂無量寿仏春日御作と也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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