乗船寺(読み)じようせんじ

日本歴史地名大系 「乗船寺」の解説

乗船寺
じようせんじ

[現在地名]大石田町大石田 新町

大石山と号し、浄土宗。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば山形城主最上義光の家臣大乗内記を大檀那として、慶長元年(一五九六)明蓮社光誉運冏を招請して開山。本尊は室町時代の作である。文政四年(一八二一)に榎本卯右衛門が再建した経蔵には木造阿弥陀如来坐像(県指定文化財)・釈尊涅槃像・誕生仏・千体仏・大蔵経などがある。阿弥陀如来坐像は廃寺となった唯昌ゆいしよう(愛宕町内の通称念仏堂に所在)の本尊であった。一木造漆箔で平安後期の作と推定されている。釈尊涅槃像は木造丈六尺五寸六分で、元禄七年(一六九四)木食傾誉が寄進したもの。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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