大石田町(読み)おおいしだまち

日本歴史地名大系 「大石田町」の解説

大石田町
おおいしだまち

面積:七八・四〇平方キロ

尾花沢おばなざわ盆地の西部に位置し、東は尾花沢市、西と北は最上郡舟形ふながた町、南は村山市に接する。町のほぼ中央部を最上川が北流し、奥羽山脈水源とする朧気おぼろけ川・丹生にゆう川・野尻のじり川が当町域で最上川に合流する。南西部は大畑おおはた(四〇二・九メートル)大高根おおたかね(五四二・九メートル)を中心とする山岳地帯、東・南・北部は標高七〇―八〇メートルの平坦地で水田地帯。なかでも丹生川野尻川流域は当町の穀倉地帯で、大石田中心部の河岸段丘と際立った対照をみせている。JR奥羽本線が東端を縦断し、大石田駅を中心に放射状に国道三四七号、主要地方道大石田―はた線・新庄次年子じねんご―村山線、県道大石田―土生田とちゆうだ線・芦沢あしざわ―大石田線・次年子―大浦おおうら線が走り、交通網の基幹をなしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大石田町」の意味・わかりやすい解説

大石田〔町〕
おおいしだ

山形県中部,最上川中流部にある町。村山市の北,尾花沢市の西に位置し,町域東部は山形盆地の北部を占める。 1897年町制施行ののち,1955年,横山村,亀井田村と合体。かつては最上川の上・下流の中継河港として発達。最も繁栄したのは元禄の頃で川舟 280艘に及び,米,ベニバナ,カラムシ,タバコなどの集散地であったが,明治期の国鉄奥羽本線開通後は衰微。現在でも土蔵造りが残り,船場町の面影を残す。米作が主で,ほかに果樹栽培,畜産も行われる。手打ちそばが特産。毎年8月 16日は大石田祭が行われる。古来松尾芭蕉斎藤茂吉,金山平三ら文人墨客が訪れ,県内文化の一中心地をなした。面積 79.54km2。人口 6577(2020)。

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