乙女浜村(読み)おとめはまむら

日本歴史地名大系 「乙女浜村」の解説

乙女浜村
おとめはまむら

[現在地名]能登川町乙女浜

宮西みやにし村の南方大中だいなかの湖に面して立地する。北西福堂ふくどう村、南は伊庭いば村。安元―治承(一一七五―八一)以前は内湖の中の島であったと伝え、弁財天が建てられていたことから地名があるという。「万葉集」巻一五の「玉藻刈る処女を過ぎて夏草の野島が崎に廬すわれは」の「処女」は当地にかかわるか。慶長期(一五九六―一六一五)とされる佐和山城付舟帳(芦浦観音寺文書)に「おとめ浜」三三艘とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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