九々明村
くぐみようむら
[現在地名]柳津町四ッ谷
遅越渡村の東、明神ヶ岳の中腹に位置する散居村。狭間峠を経て高田村(現会津高田町)との交流が多く、村域をもたない特殊村として著名。「新編会津風土記」にも「此村は大岩・沢中・鳥屋三村の境内を開作し、此村に隷せる地なし」とある。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に子々妙とあり、高一〇石余。寛永二〇年(一六四三)から南山御蔵入領となり、延宝九年(一六八一)の滝谷組高反別古記(片山家文書)では高一五石、免三ツ五分、家数二、竈三、男九・女一一で、肝煎一・百姓二とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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