柳津町(読み)やないづまち

日本歴史地名大系 「柳津町」の解説

柳津町
やないづまち

面積:一七六・〇七平方キロ

郡西部に位置し、東は北から会津坂下あいづばんげ町、大沼郡新鶴にいつる村・会津高田あいづたかだ町、南は同郡昭和しようわ村、西は同郡三島みしま町、北西は耶麻郡西会津町に接する。越後山脈に連なる山間地で、南に博士はかせ(一四八二メートル)南東明神みようじんヶ岳(一〇七四・二メートル)、北西に飯谷いいたに(七八二・九メートル)があり、その間に浸食作用による深い渓谷が形成されている。


柳津町
やないづちよう

面積:八・〇四平方キロ

郡の西端に位置し、中央部をさかい川が南流、町南端から西流して羽島市との境をなしている。西は大江おおえ川を挟んで岐阜市に接し、北も岐阜市、東は笠松かさまつ町。天正一四年(一五八六)の木曾川筋氾濫までは境川が木曾川本流路で、尾張と美濃の国境であった。同年以降、木曾川が現在の流路に固定され、それに伴って同川右岸は美濃国に編入された。したがって境川左岸の柳津地区はそれ以前は尾張国に属しており、当町は国境地帯であった。江戸時代には羽栗はぐり柳津村厚見あつみ佐波さば村・高桑たかくわ村の三村があり、柳津村は松枝まつえだ輪中、他の二村百曲堤ひやくまがりづつみ輪中に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「柳津町」の意味・わかりやすい解説

柳津〔町〕
やないづ

福島県西部,只見川下流域にある町。 1942年町制。 55年西山村と合体。町域の大部分山林であり,キリ産地として知られていた。現在は農業と観光が主産業。中心地区の柳津は日本三虚空蔵菩薩の一つをまつる円蔵寺門前町。毎年1月7日に行われる円蔵寺の七日堂裸まいりは奇祭として有名で,奥之院弁天堂は重要文化財。柳津温泉がある。只見川の魚淵 (うおぶち) は柳津ウグイ (天然記念物) の生息地。 JR只見線,国道 252線が通る。面積 175.82km2人口 3081(2020)。

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