家が一軒ずつ点在する村落。富山・砺波平野の他、岩手県奥州市、山形県飯豊町、島根県出雲市でも見られる。「となみ散居村ミュージアム」(富山県砺波市)によると、砺波平野では大きな川の扇状地への開拓民が度重なる洪水に悩み、小高い土地にそれぞれ家を構え、生まれたとされる。スギやケヤキ中心の屋敷林が家を囲み、暑さや強風から家を守り、落ち葉や小枝は炊事などに使った。
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出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報
…砺波平野は傾斜が比較的緩やかで水も得やすいことから早くから開発が進み,庄川の旧河道を利用した灌漑用水路が網目状に発達し,豊かな水田農村が形成された。砺波平野の農家は垣入(かいによ)(垣内)と呼ばれる屋敷林に囲まれ,相互に100~200m内外の間隔をおき,日本で最も典型的な散居村(散村)を形成している。砺波散居村の起源については諸説あるが,中世の扇状地面の荒蕪地開墾に起源するものと考えられている。…
※「散居村」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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