九州改進党(読み)きゅうしゅうかいしんとう

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

九州を舞台に結成された自由党系の民権政党。それまで九州の各地で独自の運動を進めてきた民権結社が1882年(明治15)3月12日熊本の高麗門長国寺に集まり結成した。これは熊本の公議政党(相愛社、自愛会、実学派が合同して結成したもの)が中心となり、福岡県の立憲帝政党、柳川有明会、長崎県の佐賀開進会、佐賀先憂社、唐津(からつ)先憂社、鹿児島県の自治社、公友会、三州社、博愛社などを糾合して結成された。自由伸暢(しんちょう)、権利拡張、社会改良、幸福増進、立憲政体確立を綱領として掲げ、本部をまず長崎に、ついで熊本、鹿児島、福岡、久留米(くるめ)へと移動し、各地で演説会などを行ったが、自由党解党の影響を受けて、85年5月久留米大会で解党を決議した。[猪飼隆明]
『熊本自由民権百年記念実行委員会編・刊『熊本の自由民権』(1982)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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