山川 世界史小辞典 改訂新版 「九月十一日〔スペイン〕」の解説
九月十一日〔スペイン〕(くがつじゅういちにち)
Onze de Setembre
1714年9月11日,スペイン継承戦争でハプスブルク家候補者を支持したカタルニャの首都バルセロナがフェリペ5世の軍門に下った日。地方諸特権の喪失につながったことから,19世紀末に地域ナショナリズムが台頭するとカタルニャの自由喪失の日とされ,フランコ体制下では民族的抵抗の象徴とされた。現在は同自治州の日で,地域アイデンティティの強化に役立っている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報