山川 世界史小辞典 改訂新版 「フランコ体制」の解説
フランコ体制(フランコたいせい)
Régimen de Franco
フランコ将軍によるスペインの独裁体制。国家カトリック主義にもとづき,ファランヘを機軸に国民統合を図る。第二次世界大戦期はファシズム礼賛,枢軸国寄りの政策を展開したため,戦後国際的に孤立,国民に自給自足経済を強いた。1953年アメリカと相互防衛協定を締結するとともにその経済援助を受け,国際社会へ復帰。60年代の経済成長期の社会変動で反体制運動が顕在化し,70年代には体制をゆるがす脅威となった。75年フランコの死亡により体制は終焉。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報