九木岬(読み)くきさき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「九木岬」の意味・わかりやすい解説

九木岬
くきさき

三重県南部,尾鷲市東部,熊野灘にのぞむリアス海岸の岬の1つ。先端は高さ 100mをこえる絶壁で,その上に約 150haにわたって亜熱帯性植物の原生林 (その一部九木神社樹叢は天然記念物) が広がる。タブノキタイミンタチバナ,ウバメガシ,スダジイなどの巨木におおわれ,その下にはリュウビンタイ,キクシノブなどのシダ植物群生。亜熱帯性植物群落の宝庫である。岬の周辺は磯釣り場として知られる。吉野熊野国立公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android