乱点(読み)らんてん

精選版 日本国語大辞典 「乱点」の意味・読み・例文・類語

らん‐てん【乱点】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 多数の点をあちこちに打つこと。
    1. [初出の実例]「画成後、再用銀泥乱点、作露花凝結状」(出典随筆山中人饒舌(1813)上)
  3. あちこちに散らばってあること。散在すること。また、そのもの。
    1. [初出の実例]「藤花は松にかかりて、色々の草花のらんてんしたる、あり様は錦をさらすごとく也」(出典:幸若・ほり川(室町末‐近世初))
    2. [その他の文献]〔白居易‐南湖早春詩〕
  4. 乱れ散ること。
    1. [初出の実例]「卸輿林底擎杯酒、自愛飄英乱点衣」(出典:頼山陽詩集(1832)一九・遂奉遊芳埜)
    2. [その他の文献]〔韓翃‐送客知鄂州〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「乱点」の読み・字形・画数・意味

【乱点】らんてん

あちらこちらに乱れ散る。唐・韓〔客の鄂州に知となるを送る〕詩 江口千家、楚雲を帶び 江亂點し、たり

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