らん‐し【乱糸】
- 〘 名詞 〙
- ① もつれ乱れた糸。〔日葡辞書(1603‐04)〕 〔管子‐枢言〕
- ② 平安中期の能書家藤原行成の立てた一六種の筆法の一つ。
- [初出の実例]「藤原行成卿作二〈略〉草生、水流出、青草、乱糸〈略〉等十六之図一也」(出典:異制庭訓往来(14C中))
- ③ 古代、特定の仏事に朝廷が供物とした食品の一つ。蒸して搗いた米でつくる。
- [初出の実例]「竈杵米二合 乱糸料。仏菩薩聖竝同」(出典:延喜式(927)三三)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 