乳脂計(読み)にゅうしけい(その他表記)butyrometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「乳脂計」の意味・わかりやすい解説

乳脂計
にゅうしけい
butyrometer

牛乳脂肪率を検定する器具。日本では農林水産省物資規格法の規定によって,バブコック法用とゲルベル法用の2種の乳脂計が用いられている。いずれも硫酸遠心力作用を利用するもので,硫酸は脂肪以外の牛乳成分を融解し,脂肪を液状化し,かつ脂肪と他の液体との比重の差を増して脂肪の上昇を完全にし,分離した脂肪層を目盛計で読取る。脂肪率は乳汁に対する重量%で示される。全乳用以外に脱脂乳用,クリーム用などがあるが,全乳用だけが計量法による検定計器になっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

栄養・生化学辞典 「乳脂計」の解説

乳脂計

 乳稠計ともいう.牛乳の脂肪含量を簡便に測定するガラス製の器具.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android