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液状化 えきじょうかsoil liquefaction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

液状化
えきじょうか
soil liquefaction

河口の三角州など,地下水位が高く軟弱な砂質地盤が地震などに遭遇すると,運動する砂質粒子相互間の摩擦力が減少し,砂質地盤全体が一時的に支持力を失うなど,あたかも液体のように流動化する現象。クイックサンド現象ともいう。砂が堆積した地層や人工的につくった埋立て地などでは,砂粒同士は間に水を含んで支え合っている。そこへ強い振動を与えると,砂粒同士は互いに詰まって接触しようとするため,間の水は搾出されてしまう。水の圧力が大きくなるために,砂粒はいわば浮き上がったようになり,自由に動き回れる状態になる。こうなると地盤は液体のように流動化し,もはや地盤としての強さを失ってしまう。日本では 1964年の新潟地震の際に信濃川阿賀野川の河口および下流地域の砂質地盤でこの現象が観察され注目されるようになった。1995年の兵庫県南部地震では神戸港沖合いの人工島ポートアイランドなどでみられ,2011年の東北地方太平洋沖地震では千葉県の港湾や埋立て地を中心に観察された。(→チキソトロピー

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

液状化

地中の砂粒のすき間にある水が地震の揺れで押し出され、砂粒が地下水の中で浮く現象。砂混じりの水が噴き出したり、陥没したりして建物や地中の配管などに被害を与える。1964年の新潟地震で注目されるようになり、東日本大震災では東京湾岸を中心に1万戸を超す戸建て住宅が沈下したり傾斜したりした。

(2012-11-10 朝日新聞 朝刊 奈良1 1地方)

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デジタル大辞泉の解説

えきじょう‐か〔エキジヤウクワ〕【液状化】

[名](スル)
地震などの振動によって地盤が液体のような状態になること。液状化現象。「地盤が液状化する」
(比喩的に)活動の拠り所となる組織の支持力が衰えること。また、社会にさまざまな動きが生じ、不安定になること。「与党内が液状化。政権に動揺」「液状化する世界の動向を追う」
[補説]1の液状化は、地下水を多く含んだ砂の層に強い揺れや衝撃が加わり、砂の粒子が水中に浮遊した状態になることによって起こる。埋立地などの軟弱な地盤で発生しやすく、地盤の支持力が低下するため、建物が沈下・傾斜したり、マンホールが浮上したりする被害が生じることがある。→クイックサンド

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百科事典マイペディアの解説

液状化【えきじょうか】

堆積物の粒子の間が水で満たされた固結していない地層が,地震などの振動で急激に流動する現象。粒度のよくそろった中〜細粒の砂からなる川の下流部や沿岸の堆積物,埋立地などでおこりやすい。
→関連項目軟弱地盤日本海中部地震

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岩石学辞典の解説

液状化

土壌や堆積物の既存の固体の塊が,間隙流体の圧力が増加して突然粒子に分解して流体となることで,破壊の原因は地震の振動などによる[Fadum : 1958].

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大辞林 第三版の解説

えきじょうか【液状化】

ゆるく堆積し地下水で飽和している砂質地盤に地震動が加わり、間隙水圧が上昇して砂の粒子間の嚙み合わせがはずれ、地盤が液状になり支持力を失うこと。 → クイックサンド流砂現象

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