事よ(読み)ことよ

精選版 日本国語大辞典 「事よ」の意味・読み・例文・類語

こと【事】 よ

  1. 終助詞のように使われる。
  2. (イ) 明治後期から昭和前期にかけての、若い女性の用語。ですわ。わよ。
    1. [初出の実例]「誰も困りゃしない事よ」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
  3. (ロ) ( 助詞「て」に付けて ) 勢いよく、また、やや投げやりな気持で言いすてるときの男性の用語。
    1. [初出の実例]「何でも元気を加(つけ)るにゃアこれに限(かぎる)って事(コト)よ!」(出典窮死(1907)〈国木田独歩〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android