改訂新版 世界大百科事典 「二二八峰起」の意味・わかりやすい解説 二・二八峰起 (ににはちほうき) 中国に復帰して約1年半後,台湾で起きた反国民党蜂起。1947年2月27日夕方,闇タバコ摘発中の専売局査察員と警官が,寡婦の哀願を拒んで殴打,頭を割った。この事件に端を発した群衆の怒りは,またたくまに台湾全土に波及した。民衆は台湾の自治化を要求したが,陳儀台湾省行政長官は要求を入れるがごとく装いつつ,増援軍の到着を待って,一挙に大弾圧に転じ,死者だけで5000人に達したといわれる。この事件に言及することは台湾ではタブーとなっている。執筆者:田中 宏 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by