二儀(読み)ニギ

精選版 日本国語大辞典 「二儀」の意味・読み・例文・類語

に‐ぎ【二儀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天地間の万物をつくり出す、陰と陽の二気。天と地。
    1. [初出の実例]「清濁剖判、最霊権輿、並禀二儀、同具五体」(出典三教指帰(797頃)上)
    2. [その他の文献]〔梁元帝纂要〕
  3. 転じて、日と月を指す。
    1. [初出の実例]「二儀(ニギ) 二気とも両儀とも。天文也」(出典:譬喩尽(1786)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「二儀」の読み・字形・画数・意味

【二儀】にぎ

天地。晋・寧〔春秋穀梁伝集解の序〕二儀の(か)ね、人の幽變(いうへん)を贊(たす)く。得失を擧げて以て黜陟(ちゆつちよく)を(あき)らかにし、敗をらかにして以て誡を(あき)らかにす。

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