1 数の名。1の次、3の前の数。ふた。ふたつ。「1プラス1は―」
2 2番目。第2。つぎ。あと。「―の句」
3 三味線で、二の糸。
4 (弐)大宰府の次官。大弐・少弐がある。
[補説]「弐」は金銭証書などで、間違いを防ぐために「二」の代わりに用いることがある。
に。ふたつ。声に出して数をかぞえるときにいう語。ふう。「ひ、二、み、よ」
1 に。ふたつ。数値を読み上げるときなどに、二(に)の数を間違いなく伝えるために用いる。「二百二十二円なり」
2 に。ふたつ。名詞または動詞の連用形の上に付いて、複合語として用いる。「二親」「二包み」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
〘名〙 (「ふた(二)」の変化した語) 物の数を、声に出して唱えながら数えるときの二。ふう。〔名語記(1275)〕
〘名〙 (「ふ(二)」の変化した語) 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの二。ふた。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)何鞠「君か代は長の数よむひいふうみい〈西鶴〉 たはね木をつむ高き屋の内〈西吟〉」
[1] 〘名〙 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの二。ふたつ。ふう。ふ。
※年中行事秘抄(12C末)鎮魂祭歌「一(ひと)二(フタ)三(み)四(よ)五(いつ)六(むに)七(なな)八(や)九(ここの)十(たりや)」
[2] 〘語素〙
① 二つ。名詞・助数詞の前に直接付けて用いる。聞き違いを防ぐために漢語の「二(に)」の代わりに用いることもある。「二皿(ふたさら)」「二棟(ふたむね)」「二重(ふたえ)」「一〇二円(ひゃくふたえん)」
※後撰(951‐953頃)夏・一七八「玉匣あけつるほどのほととぎすただふたこゑもなきてこし哉〈よみ人しらず〉」
② 動詞の前に付けて、動作が二回行なわれることや動作者が二人(二つ)あることを表わす。
※古事記(712)上・歌謡「み谷 布多(フタ)渡らす 阿治志貴 高日子根の神そ」
※浮世草子・西鶴置土産(1693)五「おなじくは女の為なるさし櫛。ひぢりめんのふたをして」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報