二回試験(読み)にかいしけん

知恵蔵mini 「二回試験」の解説

二回試験

司法修習生考試」の通称司法試験に合格した者は、その後、司法研修所において行われる実務研修「司法修習」を修了しなければ法曹(弁護士・検事・裁判官)になれない。この司法修習の最終試験のことを司法修習生考試といい、司法試験に続く第2関門として「二回試験」と呼ばれる。二回試験は、例年11月中旬から下旬にかけ、民事裁判刑事裁判検察・民事弁護・刑事弁護の5科目の筆記試験が1日1科目のスケジュールで行われる。試験時間は、1科目につき昼食時間(1時間)を含め7時間半に及ぶ。二回試験に合格できなかった場合、28期(試験実施年度:昭和51年度)から59期(同平成17年度)までは合格留保という扱いがあり追試を受けられたが、以後この制度は廃止となり、改めて翌年の試験を受けなくてはならなくなっている。

(2016-12-15)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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