二宮宿(読み)にのみやしゆく

日本歴史地名大系 「二宮宿」の解説

二宮宿
にのみやしゆく

[現在地名]鹿島町二宮

内浦街道の宿駅で、南西高畠たかばたけ駅まで一里二七町四一間、北東所口ところぐち(現七尾市)まで二里一六町五八間あり、街村の長さは五町四〇間(三州測量図籍)。慶長二〇年(一六一五)加賀藩から宿送人足伝馬公許の朱印状(中村文書)を与えられた。寛永一六年(一六三九)には領内の公用(無賃)伝馬が廃止されて証文人馬による特別無賃制となり(「前田利常印判状」中村文書)、馬飼料貸与・宿駅用米・銀子貸与の援助を受けることになった(「無賃人馬解消触書」同文書)。寛文六年(一六六六)の定馬は三三疋(加賀藩史料)。天明六年(一七八六)の武部村弥兵衛組村鑑(加越能文庫)によると定馬数は変わらず、二宮村の伝馬役銀は七一匁であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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