二時(読み)にじ

精選版 日本国語大辞典 「二時」の意味・読み・例文・類語

に‐じ【二時】

〘名〙
① 朝と夕べ。また、朝夕二回。
※永平道元禅師清規(13C中)典座教訓「二時粥飯。理合精豊」 〔陳書‐徐孝克伝〕
正法(しょうぼう)像法(ぞうぼう)の二つ。
三帖和讚(1248‐60頃)正像末正像の二時はおはりにき、如来の遺弟悲泣せよ」
時刻名称の一つ。午前と午後とにある。
道程(1914)〈高村光太郎画室の夜「冬の夜の午前二時」

ふた‐とき【二時】

〘名〙
① (しばらくの意の一時(ひととき)に対して) やや長い時間をいう。
更級日記(1059頃)「そこにふた時なむながめられし」
② 一時(いっとき)二倍。現在の約四時間に当たる。
※宇治拾遺(1221頃)三「二時あまりありて、僧正小門より帰音しければ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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