二曲村(読み)ふとぎむら

日本歴史地名大系 「二曲村」の解説

二曲村
ふとぎむら

[現在地名]鳥越村出合(であい)

三坂(みさか)村の南、大日(だいにち)川左岸に位置する。府峠(ふとうげ)とも称され(加賀志徴)、府峠(三坂峠)の麓に位置したことを村名の由来とする(鳥越村史)。一説に、山内(やまのうち)四ヵ村の立村に際して二輪笥(ふとうげ)村と称され、紀州の鈴木氏が移住したともいう(「鈴木氏系図」鈴木文書、「鳥越村史」)。なお仮名付帳は「ふとふげ」と訓じ、「ふとげ」ともよばれる。「天文日記」天文七年(一五三八)三月一四日条に「二曲右京進」の名がみえるが、前年には山内右京進が渋川武衛(義正)知行の野代(のしろ)庄(現小松市)を松中分と号して押領している(同書同年一二月四日条など)。同書同一一年八月二七日条には「山内二曲右京進」とみえる。二曲右京進は当地の土豪で、加賀一向一揆の門徒組織山内惣庄の中心人物であったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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