二王(読み)ニオウ

デジタル大辞泉 「二王」の意味・読み・例文・類語

に‐おう〔‐ワウ〕【二王】

中国東晋書家王羲之おうぎし王献之父子

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精選版 日本国語大辞典 「二王」の意味・読み・例文・類語

に‐おう‥ワウ【二王】

  1. 中国、晉代の書家、王羲之と王献之の父子をいう。能筆家として併称された。
    1. [初出の実例]「二王(ニワウ)筆致を得てゐたと後年になって支那の人にさへ称讚されたほどであるから」(出典連環記(1940)〈幸田露伴〉)
  2. におう(仁王)

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とっさの日本語便利帳 「二王」の解説

二王

▽(1)中国・晋の書家王羲之、その子王献之 (2)密迹(みっしゃく)金剛那羅延(ならえん)金剛=仁王(寺門・須弥壇の両脇に安置した一対金剛力士)

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世界大百科事典(旧版)内の二王の言及

【王艮】より

…王門長老の一人。良知現成論を唱えて王畿と共に〈二王〉と並称された。素王意識による淮南格物説を主張し,孝悌を人倫回復の原点として強調し,下層社会への教化に情熱を燃やし,門下に破格の思想家が輩出した。…

【書】より

…日本に伝わる尺牘《地黄湯帖》などが名高い。 南朝では,宮廷や貴族たちによって二王(王羲之・王献之)の書が収集され,盛んに習われた。宋・斉のころには,主として王献之の書が好まれ,梁以後には,王羲之,さらに鍾繇を重んずる復古的な動きが現れた。…

※「二王」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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