二筋(読み)フタスジ

デジタル大辞泉 「二筋」の意味・読み・例文・類語

ふた‐すじ〔‐すぢ〕【二筋】

二つの筋。2本。「二筋の糸」
ふたまたをかけること。
「いとよく―に心づかひはし給ひけれ」〈・若菜下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「二筋」の意味・読み・例文・類語

ふた‐すじ‥すぢ【二筋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ふたつのすじ。また、ふたつの方向二本
    1. [初出の実例]「山鳥の尾をもてはいだるとがり矢二すぢ」(出典:平家物語(13C前)四)
    2. 「経文などの紐を結ふに、上下よりたすきにちがへて、二すぢの中より、わなの頭をよこさまにひき出す事は」(出典:徒然草(1331頃)二〇八)
  3. 同時に二つの目的を果たそうとすること。ふたまたかけること。両天秤
    1. [初出の実例]「いとよくふたすぢに心づかひはし給ひけれ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜下)

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